高校受験で大学付属校に進学するメリットとデメリット

大学付属校のメリットとデメリット

中学受験や高校受験で大学付属校の人気が高まっています。

理由は、

  1. 大学入試の制度変更が分かりづらい
  2. 大学の定員数厳格化による難易度の変化

上記2点が考えられます。

では、大学付属校に通うメリットはなんでしょうか?

もちろんエスカレーター式に大学に進学することがあります。

逆に大学付属校に通うデメリットはなんでしょうか?

医学部などに進学したいと考えている場合、付属大学に医学部自体がないケースがあります。

それでは、大学付属校に進学するメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。

主な大学付属校

大学付属校

早慶付属高校

早稲田大学の付属校は、

  1. 早稲田大学高等学院
  2. 早稲田大学本庄高等学院
  3. 早稲田実業学校高等部
  4. 早稲田高等学校(高校募集なし)
  5. 早稲田摂陵高等学校
  6. 早稲田佐賀高等学校

上記の6校があります。

10%〜ほぼ全ての卒業生が早稲田大学に進学しています。

早稲田摂陵高等学校の早稲田大学進学率が約10%のように、付属校であっても内部進学率が違いますので、事前に調べておく必要があります。


慶應義塾大学の付属校は、

  1. 慶應義塾高等学校
  2. 慶應義塾志木高等学校
  3. 慶應義塾女子高等学校
  4. 慶應義塾湘南藤沢高等部(帰国生枠と全国区枠のみ)

上記の4校があります。

ほぼ全ての卒業生が慶應大学に進学しています。

MARCHの付属校

MEMO
MARCHとは、M:明治 A:青山 R:立教 C:中央 H:法政のことをいいます。

明治大学の付属校は、

  1. 明治大学付属明治高等学校
  2. 明治大学付属中野高等学校
  3. 明治大学付属中野八王子高等学校

上記の3校があります。

80〜90%が明治大学に進学しています。


青山学院大学の付属校は、

  1. 青山学院高等部
  2. 青山学院横浜英和高等学校(高校募集なし)
  3. 浦和ルーテル学院高等学校

上記の3校があります。

80%〜ほぼ全ての卒業生が青山学院大学に進学しています。


立教大学の付属校は、

  1. 立教池袋高等学校
  2. 立教新座高等学校
  3. 立教女学院高等学校(高校募集なし)
  4. 香蘭女学校高等科(高校募集なし)

上記の4校があります。

45〜85%が立教大学に進学しています。


中央大学の付属校は、

  1. 中央大学附属高等学校
  2. 中央大学附属横浜高等学校
  3. 中央大学高等学校
  4. 中央大学杉並高等学校

上記の4校があります。

70〜90%が中央大学に進学しています。


法政大学の付属校は、

  1. 法政大学高等学校
  2. 法政大学第二高等学校
  3. 法政大学国際高等学校

上記の3校があります。

80〜85%が法政大学に進学しています。

その他の付属校

国際基督教大学高等学校(ICU)

卒業生の3分の1が国際基督教大学に進学しています。


日本大学第二高等学校

卒業生の32%が日本大学に進学しています。


成蹊高等学校

卒業生の20〜35%が成蹊大学に進学しています。

大学付属校に進学するメリット

メリット

大学の付属校に進学するメリットは、

  1. 学校の勉強を頑張れば大学に進学出来る
  2. 勉強以外のことに熱中出来る
  3. 末永く付き合える友達が出来る

まず、内部進学を前提に考えると、学校の勉強を頑張れば付属の大学に上がることが出来ます。

そのため、勉強以外のことに熱中することが出来るでしょう。

部活を頑張りたい、趣味に時間を使いたいというお子様には大学付属校は向いています。

1つ注意しないといけないことがあります。

それは、学校の成績順で好きな学部を選択するシステムを取っている場合が多いので、学部を選択するためには、それ相応の成績を取っておかないといけないという点です。

しかし、大学受験をすることに比べると、はるかに楽です。

授業をしっかり聞き、復習をすることで対応出来ると思います。

最後に、同じ高校から同じ大学・学部に進学する生徒が多くいるため、末永く付き合える友達が出来ることでしょう。

大学に入学してすぐの頃は、付属校生は付属校生でかたまっていることがよくあります。

だんだんと新しい友達も出来ますが、高校生活を一緒に過ごした友達は末永く付き合うことが出来ると思います。

大学付属高校に合格するための勉強法

勉強法

早稲田大学や慶應大学の付属高校をはじめとする、大学付属校の受験科目は国語・数学・英語の3教科です。

3教科とも中学校の授業レベル以上の問題が出題されるため、塾や家庭教師、もしくは自分で難易度の高い問題を解く練習をしておく必要があります。

大学付属校を受験する場合、一つの学校を受験するだけではないと思いますので、古文などは全ての学校で出るわけではありませんが、対策をしておく必要があります。(家庭教師で高校受験の古文を指導した経験からのアドバイス)

国語

  • 漢字
  • 読解問題
  • 古文

まず漢字はしっかり練習をしおく必要があります。

覚えておけば得点になる分野なので、他の受験生も練習をしてきます。

漢字やことわざ・慣用句・四字熟語、文法などは、短期間で覚えることが出来ません。

毎日こつこつ覚えていくことが大切です。

読解問題は過去問を見てもらうと分かると思いますが、とても長い文章が出題される学校があります。

出てくる語句も難解なものが多いので、語句だけの勉強を別にしておくと良いでしょう。

最終的には過去問を使って練習をしていきますが、普段勉強するテキストもレベルの高いものを使うようにして下さい。


古文は第一志望の高校で出題されなくても併願校で出題される可能性があるので、しっかりと対策をしておきましょう。

高得点が狙える分野ですので、合否に大きく影響してきます。

数学

  • 計算
  • 関数
  • 図形

まずは複雑な計算であってもミスをしないで解くことが出来るようにしておく必要があります。

計算ミスで失点をしてしまうと、合否に影響が出てきます。

関数や図形の問題は中学校の授業レベル以上の問題が出題されるので、しっかり練習をしておくことが大切です。

塾の教材でも、特別コース用の難易度の高いものを使った方が良いと考えます。

また、市販教材の中にも難易度が高いものがあるので、そちらを準備して対策をしていくようにして下さい。

【難関高校志望の中学3年生が家庭教師に指導してもらう数学のテキスト】で具体的な教材について書きました。

参考にしていただければと思います。

英語

まずは単語量を増やすことが大切です。

私立高校の英語の入試問題は難解な単語が出てきます。

もちろん注釈が付いているものもありますが、付いてないものもあるので、単語帳を準備して少しずつ覚えていく必要があります。

市販の英単語帳であれば「システム英単語中学版」がおすすめです。

中学1年生のうちから少しずつ進めていくようにしましょう。

次に長文問題に慣れておくことが重要です。

中学校の教科書に出ている英文に比べ、長さが違います。

また、使われている単語が難しいので前後関係から意味を理解する練習もしておくと良いでしょう。

国語の読解問題と同じで、答えの根拠となる場所を探すことで正解にたどり着けるので、内容を理解することが出来るくらいまで練習をしておきましょう。

大学付属校に進学するデメリット

デメリット

大学の付属校に進学するデメリットは、

  1. 大学受験をしない

付属校に通っている周りの人たちの多くは、内部進学を考えていると思います。

そのため、大学受験をしようと考えた場合、周りに流されず自分ひとりで頑張る必要出てきます。

周りが学校の勉強以外はしていない中で、ひとりで大学受験の勉強をすることは相当厳しいと思います。

そこで、高校受験をする時に付属大学に進学したい学部・学科があるかをしっかり確認しておく必要があります。

特に医学部や歯学部、薬学部に進みたいと考えている生徒は注意しましょう。

医学部や歯学部、薬学部に進みたいと考えている人は進学校を選択した方が良いと考えます。

まとめ

大学付属校に進学することで、勉強以外のことを頑張りながら大学に進むことが出来ます。

ただ、周りの生徒が大学受験をせず、内部進学を考えていると思うので、他大受験をする場合は注意が必要です。

大学付属校の中には、他大受験をメインとしている学校もありますが、周りの友達の影響で内部進学に流れてしまうこともあります。

医学部などを目指している場合は、進学校の方が良いと思います。

大学付属校のメリットは沢山ありますので、デメリットと比較してお子様に合っているかを確認するようにしましょう。

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