今までの経験から、中学受験の国語で高得点を取る方法を解説していきます。
今までの経歴は『【自己紹介】当ブログの管理者について(元塾講師・家庭教師)』をご覧下さい。
結論からいいますと、
- 漢字で得点する
- 知識事項で得点する
- 読解問題の取れる問題を取る
当たり前のこととなりますが、上記のことをしっかりすることが大切です。
高得点を取るためには失点をなくすことが重要になります。
また、難しい問題は後回しにし、取れる問題からやることで時間調整をしないといけません。
現在の国語の点数から上乗せをすることを考えた場合、どこで得点を取ることが出来るか今一度確認をしてみましょう。
目次
漢字練習を毎日する
塾に通いながら中学受験の勉強をしている人は、毎週漢字テストがあると思います。
なぜ塾の授業で漢字テストをやっているか考えたことがありますか?
中学受験の国語の問題では、どの学校でも漢字が出題されるからです。
毎週の漢字テストをおろそかにしている生徒は、入試本番でも漢字が書けないでしょう。
漢字が書ける・書けないは才能ではなく、努力によるところが大きいです。
塾の漢字テストの前日に付け焼き刃で覚えただけでは、受験前に忘れてしまいます。
一度練習した漢字も時間をおいて再度練習することにより、本当の力がつきます。
そこで、漢字の練習をすることを習慣化していきましょう。
習慣化するためのコツとしては、時間を決めることです。
毎日決まった時間に漢字練習をすると、だんだんと習慣化されていきます。
決まった時間に漢字練習をするとなると、習い事の関係などもあると思いますので、学校から帰ってきてからではなく、朝やる方が良いです。
朝起きて15分漢字の練習をする時間を作るだけでも、継続することにより大きな力となります。
もちろん最初は辛いと思いますが、1〜2週間経つと普通のこととして取り組めるようになってきます。
ここで一つ注意することがあります。
それは毎日継続して練習することが出来る漢字用のテキストとノートを準備しておくことです。
やるテキストが決まっていないと継続していくことは難しくなります。
テキストとノートを準備し、いつも決まった場所に置いておくようにしましょう。
- 漢字練習は毎日する
- 時間を決めて漢字練習をする(朝が良い)
- テキストとノートを準備しておく
国語の知識事項で安定した得点を取る
中学受験の国語の問題には、漢字以外にも覚えると得点につながる分野があります。
ことわざ・慣用句・四字熟語や文法などの分野です。
漢字と同じかそれ以上の配点があるので、しっかり覚えることで得点を積み重ねていきたいところです。
国語の知識事項の単元も、努力した人が勝ちです。
以前に教えていた男子生徒で、漢字・知識事項を頑張っていた子がいます。
その生徒は毎回安定した得点を国語で取っていて、見事志望校に合格することが出来ました。
ことわざ・慣用句・四字熟語
ことわざ・慣用句・四字熟語を覚えるとき、意味や似ているもの、反対のものも覚えることが大切です。
穴埋めとなっている問題もありますが、似ているもの、反対のものを選ばせる問題も出題されます。
また、四字熟語は漢字で書けるようにしておく必要があります。
特に間違えやすい四字熟語は漢字でしっかり覚えるようにしましょう。
誤)絶対絶命→正)絶体絶命
誤)短刀直入→正)単刀直入
誤)異句同音→正)異口同音
上記のような四字熟語はよくテストで出題されています。
熟語の構成
中学受験の国語の問題でよく出題されるのが「熟語の構成」です。
熟語の構成とは、
- 似た意味の熟語(道路・永久など)
- 反対の意味の熟語(上下・往復など)
- 上から下に読む熟語(青空・黒板など)
- 上が主語・下が述語(地震・人造など)
- 下から上に読む熟語(着席・投球など)
- 上が否定の熟語(不安・無害など)
- 接尾語がついてる熟語(歴然・悪性など)
- 長い熟語を省略した熟語(高校・特急など)
上のようなルールがあります。
まず、上に「不・無・非・未」がついているか、下に「然・性・的・化」がついているかを確認しましょう。
次に、反対の意味の漢字で成り立っているかを確認しましょう。
ここまでは簡単に見つけることが出来ると思います。
似ている漢字のものは意外と難しいので注意が必要です。
ここからは漢字を訓読みにして、上から下に読むのか、下から上に読むのかを考えるようにしましょう。
下から上に読むタイプの場合、間に入る言葉は「を」「に」です。
「着席→席に着く」「投球→球を投げる」
したがって、「青空→青い空」が正解で、「空が青い」は間違いです。
熟語の構成は覚えると得点が取れるので、しっかり練習をするようにしましょう。
文法
本当は中学校で習う国語の文法ですが、中学入試には出題されます。
名詞・動詞・形容詞・形容動詞といった用語が出てきますが、主に出題されるのは同じ意味・用法で使われているものを選ぶタイプの問題です。
名詞は「物の名前」と教わることが多いと思いますが、それ以外にも名詞(代名詞含む)は主語になるということを覚えておくことが大切です。
たとえば、
- この
- 大きな
- あらゆる
- それ
上記の中で仲間外れを選ぶ問題はよく出題されます。
答えは「それ」です。
「この・大きな・あらゆる」は連体詞で、「それ」だけが名詞(代名詞)となります。
この問題は、主語になるかどうかを確認することで解くことが出来ます。
また、助詞・助動詞の識別もよく出題されます。
- テレビを見ない
- お金がない
- 勉強をしない
- 塾に行かない
同じ「ない」ですが、「お金がない」の「ない」だけが形容詞となり、他の「ない」は助動詞となります。
細かい知識を覚えることよりも、仲間外れや同じ用法で使われているものを識別出来るようにしておくことが大切です。
まとめ
漢字と知識事項の問題で安定して得点することで、国語は高得点を狙うことが出来ます。
もちろん読解問題の配点は大きいですが、内容が難しくなると他の生徒も得点することは難しくなります。
そこで、努力したら勝つことが出来る「漢字」「知識事項(ことわざ・慣用句・四字熟語・文法など)」をおろそかにしないことが大切です。
一日にまとめて勉強するのではなく、毎日継続して勉強する方が効果があるので、時間を決めて取り組むようにしましょう。
毎日決まった時間に取り組むことで、習慣化されていきます。
中学受験の国語で安定して高得点を取るために、漢字・知識事項の勉強をしっかりするようにしていきましょう。
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