高校受験で早慶付属校を志望校にしている生徒は多くいます。
そのため、塾のクラスの雰囲気作りをする際、早慶付属校の説明をすることが多くあります。
小学6年生の頃から塾に来ていたKくんの志望校は都立高校でした。
とても真面目で成績の良かったKくんは、塾の1番上のクラスに入っていました。
塾の1番上のクラスは早慶付属高校を目指す生徒がほとんどです。
その中で勉強を続け、最後は志望校の都立高校を受験し、見事に合格したKくんの話になります。
目次
友達と一緒に塾に来たKくん
小学6年生の1月から始まる「中学準備講座」の説明会に、Kくんはお母様と一緒に来ました。
中学準備講座の説明会に来たきっかけは、Kくんやお母様と仲の良かったDくん親子が来たからです。
説明会では説明の他に、簡単なテストも実施しました。
DくんとKくんはとても優秀な生徒で、入塾して欲しいと思ったのを覚えています。
説明会後、数日してKくん親子はDくん親子と一緒に入塾の手続きに来ました。
KくんとDくんは、中学準備講座からの入塾となりました。
中学1年生の頃のKくん
中学準備講座で先取りをしていたKくんは、中学1年生になっても優秀な成績でした。
塾で勉強していた科目は英語・数学・国語の3科目でしたが、定期テストの結果を見ると理科・社会の成績も良かったです。
また、副教科(技術家庭科・保健体育・音楽・美術)の成績も非常に良かったです。
学校の成績だけでなく、塾で受ける模試の結果も素晴らしかったです。
同じ時期に入塾したDくんも学校に英語・数学・国語の生成と塾の模試の結果は素晴らしかったです。
Dくんは入塾するときから、はっきりとした目標を持っていました。
Dくんの目標は早慶付属高校でした。
Kくんは入塾時点では目標がありませんでした。
中学2年生の頃のKくん
中学2年生になってもKくんは志望校が決まっていませんでした。
Kくんが中学2年生になったとき、Kくんの妹さんが中学受験コース(小5)に入塾しました。
お母様は妹さんのことで頭がいっぱいになり、面談でKくんの話をすることが少なくなった時期です。
Kくんはといいますと、中学1年生の頃と変わらず自分のペースで勉強を進めていました。
中学2年生は「中だるみの学年」と言われますが、KくんとDくんは自分たちのペースで勉強をしっかりしていました。
中学3年生の1学期
中学3年生の1学期になっても、Kくんが志望校を決めかねていました。
塾の同じクラスの生徒は「早慶付属校」を志望する人ばかりでした。
それでもKくんは大学受験のことを考え、早慶付属を志望校にしていいのか悩んでいました。
他の生徒が英語・数学・国語の3科目に特化した勉強をする中、Kくんは5科目+副教科の勉強をしていました。
Kくんは学校の成績はもちろん、塾の模試の結果も中学1年生の頃と同じで素晴らしかったです。
中学3年生の2学期
中学3年生の2学期になって、いよいよ志望校を決定することとなりました。
他の生徒は「早慶付属校」を志望していて、中学3年生の2学期になっても変わることはありませんでした。
Dくんも早慶付属校を志望していて、英語・数学・国語に特化した勉強をしていまいした。
さて、Kくんはと言いますと、最終的に都立を志望校とすることで決定しました。
最初は本人と話をしながら志望校を確認していきました。
面談でお母様と話をする時は、妹さんの受験の話がメインとなっていましたが、Kくんの話をする機会もだんだんと増えました。
お母様も大学受験をすることに賛成でした。
中学1年生からKくんの様子を見ていましたが、周りに流されることなく自分のペースで勉強をすることが出来ていたので、大学受験をした方が良いと個人的にも思っていました。
本人、お母様、塾の講師の意見が完全に一致したケースでした。
受験が始まると
中学3年生の1月、いよいよ受験が始まりました。
周りの生徒は「立教新座」から高校受験がスタートしました。
Dくんも「立教新座」を受験し、無事合格を勝ち取ることが出来ました。
しかし、Kくんは「立教新座」を受験することなく、いきなり「慶應志木」からの受験となりました。
「もし受かっても通う可能性のない学校は受けません」
というのがKくんとお母様の考えでした。
そのため、早慶付属校の中でも受験したのは「慶應志木」と「慶應義塾」の2校だけでした。
慶應志木と慶應義塾を受験したKくんの結果は、どちらも合格です。
模試の結果を見るとどちらも合格圏内にいましたが、緊張することもなく見事合格をすることが出来ました。
周りの生徒も無事に早慶付属校に合格していき、私立高校の受験は大成功の年でした。
早慶付属校に合格した生徒は受験が終わった途端、遊び始めていました。
Dくんも慶應義塾に合格し、遊び始めていました。
そんな中、Kくんは目標の都立高校の受験に向け、1人で勉強を続けていました。
本当に自分のペースで勉強をすることが出来る生徒でした。
都立高校に進学
みんなが遊んでいる中、最後まで勉強を続けたKくんの都立高校入試の日となりました。
当日、応援に行きましたが、いつもと変わらないKくんがいました。
都立の受験が終わり、結果を待つだけです。
流石に勉強はしなくなりましたが、進路の相談でKくんは塾に来ていました。
慶應志木と慶應義塾に合格していたKくんは、もし都立がダメだったときは慶應志木に進学をしようと考えていることを教えてくれました。
都立に合格した場合は、都立に進学しようと考えていることも教えてくれました。
大学受験の話もしながら、都立高校の結果発表を待つ日々でした。
都立高校の結果発表、無事合格することが出来ていました。
内申点45、模試の結果、慶應に合格する力があったKくんでしたが、結果を見るまでは安心することが出来ませんでした。
その結果が出て、ようやくKくんと喜び合うことが出来ました。
まとめ
中学準備講座から塾に来ていたKくんの受験は無事終わりました。
最終的にKくんは都立高校に進学しました。
卒業した後も1年くらいDくんと一緒にKくんは塾に遊びに来ていました。
都立高校でも自分のペースで勉強をしていました。
Kくんが高校2年生になったとき、私は転勤となってしまいました。
DくんやKくんが住んでいる地域から遠い場所の教室になってしまったため、会うことはありませんでした。
それでもKくんなら無事大学受験を乗り切ったことだろうと思っています。
自分のペースを崩さず、志望校に合格することが出来たKくん。
周り流されないことが本当に大切なんだと私も勉強させてもらうことが出来たことに、感謝しております。
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