塾講師をしていた経験(【自己紹介】当ブログの管理者について(元塾講師・家庭教師))から、クラスの生徒数で本当に目が届く人数は10人までだと考えます。
もちろん講師の力量により、適正人数はもっと少なかったり多かったりする可能性はあります。
しかし、10人以上になると授業だけでなく、「宿題チェック」や「志望校対策」などが出来なくなると考えます。
もし小学6年生でどうしても個別に指導や宿題チェック、志望校対策をして欲しいのであれば、「プロ家庭教師やプロ講師の個別指導」にお願いすることを検討してみましょう。
お子様になって中学受験は一度しかない機会です。
出来る限りのことをしてあげられるよう、調べてみて下さい。
それでは、塾のクラスの生徒数について詳しく見ていきましょう。
目次
宿題チェック
塾の授業では毎回宿題を出します。
実は、宿題は塾の先生にとっても大変なものです。
宿題を出すだけであれば大変ではありませんが、翌週に生徒がちゃんとやってきたかを確認する作業が大変です。
授業用ノートと宿題用ノートを別にさせている先生も多いと思います。
しかし、授業が終わるまでに宿題用ノートをチェックし、返却しないと新しい宿題やるノートがないことになってしまいます。
生徒が5人くらいまでですと細かく見ることが出来、コメントなども書いて返却することが可能です。
生徒が10人になると細かく見て、問題のある生徒の分だけコメントを入れたり、休憩時間に呼び出しをして注意することが可能です。
生徒が11以上になると、やっているかやっていないかの確認だけになってしまうと思います。
回収しても問題のない宿題だけであれば良いのですが、なかなかそうもいきません。
塾に要望として、「宿題を細かく見て下さい」と伝えるのも手ですが、生徒全員の保護者から同じことを言われてしまうと物理的に不可能になってしまいます。
クラスの人数が多い塾にお通いの場合は、保護者の方が宿題のチェックを細かくした方が良いでしょう。
教室の作り
上の写真のような教室の写真を見て下さい。
両側の2つの机が隣り合っている席であれば比較的目が届きやすいです。
並んでいる机の両側の通路を机間巡視することで、問題の出来具合やノートのとり方を確認することが出来ます。
注意が必要なのは、3列机が並んでいる真ん中の列です。
もうお分かりだとおもいますが、3列席の真ん中は目が届きにくいです。
お子様に塾の教室のどこに座っているかを確認してみて下さい。
普通は座席が指定されています。
もし3列席の真ん中に座っている場合は注意が必要です。
成績が下がってきたら、席替えをお願いしてみましょう。
また2列席でも片側にしか通路がない場合、通路側でなかったら注意が必要です。
飛行機の座席をイメージして下さい。
【窓側・通路側】通路【通路側・窓側】こんなイメージです。
授業の理解度の把握
塾の教室の作りの他に、生徒数により理解度の把握が簡単に出来る場合と出来ない場合が出てきます。
生徒が5人くらいまでですと、
「◯◯君は全部出来ている、◯◯さんは3問間違えている」
といったように一人ひとりの出来具合を細かく確認し、覚えていることが出来ます。
生徒が10人になると、
「◯◯君と◯◯さんは全問正解、他の生徒は間違えている問題があった」
程度までしか見ることが出来なくなってきます。
それでも、10人くらいまでですと、
「特に◯◯君が間違え多く、基本からやり直しが必要だ」
といったことまでは把握出来ます。
更にクラスの人数が増えると、
「個人個人の出来具合の把握」
が難しくなっていきます。
「全体としてこの単元は出来ていた、出来ていなかった」
といった把握になってしまいます。
志望校対応
小学6年生になると、志望校の対策を進めていく必要があります。
授業内で過去問を扱うにしても、全員の志望校に合わせることは難しいです。
たとえば、記述問題が多く出題される学校を志望している生徒がいたり、オーソドックスな問題が多く出題される学校を志望している生徒がいるためです。
そのため、志望校の過去問は宿題として出されることが多くなります。
ここで問題なのは、最初に書いたとおりどこまでチェックが出来るかです。
過去問の宿題の場合、答案用紙をコピーして回収することが出来ます。
回収してチェックをしていきますが、塾の先生も人間ですので時間に限りがあります。
大手進学塾の場合、教えること以外の事務作業が多くあり、宿題チェックや過去問チェックに使える時間は限られています。
生徒数が多くなればなるほど一人あたりにかけれる時間が短くなっていきます。
また、生徒全員の受験校を把握し、過去問の進み具合をチェックするための工夫をしていないと、一人ひとりの進み具合も確認が難しくなってきます。
志望校決定の面談
塾では個別面談・保護者面談といった名称で一定期間が設けられていると思います。
お通いの面談の時間は何分で設定されていますか?
塾によって違いがありますが15分で設定されていることもありました。
15分で志望校を決定出来ると思いますか?
15分単位で面談が組まれているので、その中で話をまとめないといけません。
どうしてもまとまらない場合は、面談期間以降に改めて時間を設定することとなります。
生徒数が多いと上記のようなことが起こってしまう可能性があります。
また、担当講師でない者(責任者)が面談だけを行う塾もあります。
この場合、模試のデータを使って話をすることになるので、普段の授業の様子などは担当講師からのメモのみとなります。
お通いの塾の面談はどんな感じでしたか?
担当している先生が十分な時間を取ってくれていたか、事前の準備はしっかりされていたかを思い出して下さい。
プロ家庭教師・個別指導
塾のクラスの人数が多く、成績が思うように上がらないときは対策を考えましょう。
大手進学塾のカリキュラムや教材は、入試問題を分析して作られているので効果が高いと思います。
また、周りに同じような友達がいるのもやる気につながります。
しかし、クラスの人数によっては個人個人に目が届かなくなることがあります。
出来ればクラスを分けて欲しいところですが、塾の経営上の問題からすぐに分けることは難しいことが多いです。
たとえば、教室全体の1クラスあたりの平均人数といったような決まりが塾ごとにあると思います。
さて、そうすると自分で対策をする、保護者の方が対策をするといったように他の方法も考える必要出てきます。
中学受験の場合ですと、指導内容が特殊なため、保護者の方が教えるのが難しいこともあります。
そこで小学6年生であれば、最後の1年間だけ塾の他に「プロ家庭教師やプロ講師の個別指導」などに見てもらうという手もあります。
家庭教師や個別指導ですと、自分の子供だけを見てもらうことが出来ます。
また、曜日・時間の設定も自由に決められるというメリットがあります。
さらに、指導科目も苦手科目だけといったように選択が出来るので、必要な科目だけお願いすると良いでしょう。
学生講師よりもプロ講師にお願いした方が効果は大きいと思います。
一度体験授業を受けてみて、プロ講師の教え方、相性を確認してみてはどうでしょうか。
中学受験専門のプロ講師集団(SAPIX・日能研・四谷大塚の講師)が運営。
これらのプロが直接ご相談をたまわり、
オーダーメイドにてお子様に合ったプロ家庭教師を派遣。
まとめ
塾によって1クラスの生徒人数に違いがあります。
少人数制と広告にあっても、実際は12〜13人というケースもあります。
予備校の授業のように講義を聞いて、自分でしっかり勉強出来るお子様であれば問題ないかもしれません。
しかし、多くのお子様は細かいチェックをしてもらいながら進めていくことにより成績が上がっていきます。
一度お子様にお通いの塾のクラスの人数、座席を確認してみることをおすすめします。
また、宿題ノートを見せてもらい、先生のチェックがどの程度されているかも確認してみると良いでしょう。
塾に勉強の内容は全て任せても大丈夫だと思いますが、理解度・宿題の状況などは確認をしておいた方が良いと思います。
スポンサードリンク