中学1年生になると、「算数」が「数学」に変わってきます。
中学1年生の数学の最初の単元は「正負の数」となり、大人ですと当たり前の計算なので難しいとは考えられないと思います。
しかし、初めて「正負の数」を習う生徒にしてみると、考え方や符号の変わり方に戸惑ってしまうことが多々あります。
そのため、中学校に入学する前に、少しだけ準備をしておくことをおすすめします。
中学生になって最初のスタートをスムーズに切ることで、その後の勉強が大きく変わっていくことがあります。
目次
塾の中学準備講座
大手進学塾では小学6年生の12月頃から「中学準備講座」が開設されます。
中学生になったら塾に通おうと思っている方でしたら、少し早いですが「中学準備講座」から参加することをおすすめします。
- 中学内容の先取りが出来る
- 塾に慣れることが出来る
- 特典がある可能性
1については、「中学準備講座」ですので、中学内容の指導がメインとなります。
しかし、最初は小学6年生の復習だったりするので、事前に内容の確認をしておくと良いでしょう。
2についても大きなメリットだと考えられます。
塾に通いだしたばかりの頃は、慣れていないので学習効果が低くなりがちです。
「中学準備講座」から参加することで、塾に慣れることも考えておきましょう。
「中学準備講座」で学習する内容は、春期講習や4月からの授業でもくり返し学習ことになるでしょう。
そのため、「中学準備講座」で全て理解出来なかったとしても、心配する必要はありません。
塾にとって新中学1年生の獲得は、その後の3年間の売上に大きく影響します。
中学準備講座・春期講習・4月と3回に分けて大きく募集をするため、同じ内容をくり返し指導する必要が出てきます。
もちろんクラス分けをして、出来る生徒に対しては先に進める、難しい内容に変えるなどの工夫がされてもいます。
中学生になると部活が始まる
「中学準備講座」から塾に通うメリットは上に書いたとおりです。
では、「中学準備講座」から塾に通うデメリットはないのでしょうか?
結論から言いますと、デメリットはあります。
それは、中学生になると部活が始まることにより、塾の授業時間に間に合わないことが出てくることです。
塾も授業の時間を遅くして対応はしていますが、どうしても間に合わないケースが出てしまいます。
個別指導塾であれば、時間を調整することが可能ですが、大手進学塾の集団授業ですと時間を変更することは難しいと思います。
せっかく「中学準備講座」で塾に慣れても、物理的に通うことが難しくなってしまうことがあるので、注意が必要です。
そのため、部活を決めてから塾を選ぶ生徒も多くいます。
しかし、小学6年生のうちに中学準備をしておくことは、大きなメリットがあるので、塾以外の方法で対策をしておくようにしましょう。
CMで見たことがある方もいるかと思いますが、自分で勉強するのであれば「スタディサプリ 中学講座」がおすすめです。
追加料金がかからず、先取り学習が出来るので、中学1年生の内容を自分のペースで進めることが出来ます。
また、部活が始まった後も自分のペースで勉強出来るので、塾に通わずに勉強することが可能です。
塾に比べ、費用が格段に安いので、一度確認をしてみて欲しいと思います。
先取りする科目は数学と英語
小学6年生のうちに中学準備をしておいた方が良い科目は「数学・英語」だと思います。
数学では、最初の単元の「正負の数」の計算でつまづいてしまう生徒が多くいるからです。
「正負の数」は中学生の数学の基礎となる部分ですので、しっかり理解する必要があります。
何度か練習をしていると出来るようになりますが、学校の授業進度についていけなくなってしまうと問題です。
そのため、中学生になる前に準備をしておくことで、余裕を持ってスタートすることが出来るようにしておくことをおすすめします。
「正負の数」の計算が出来るようになったら、「文字式」の計算に進んでおきましょう。
「文字式」の文章題、もしくは「方程式」の計算くらいまでが、中学1年生の1学期の定期テスト範囲となることが多いです。
ちなみに、「方程式」の文章題が中学1年生の数学の大きな山となります。
英語では、単語量が増えてきます。
中学生になってから覚え出すよりも、小学6年生のうちから始めた方が余裕を持つことが出来ます。
文法などの勉強も大切ですが、まずは単語量を増やすことを意識してみましょう。
小学6年生のうちに「単語帳」を作ってみることをおすすめします。
単語の勉強をするテキストは中学3年生まで使うことが出来るので、早めに準備しておくことをおすすめします。
国語は漢字の勉強がおすすめ
数学と英語をメインに準備しながら、国語の漢字だけは先取りをしておくと良いでしょう。
「まだ学校で習ってない漢字だから」
と言う生徒が小学生に多くいます。
しかし、中学生になると漢字は自分で覚えていくものになります。(学校の授業で漢字の勉強をすることは少なくなります)
定期テストの際も、漢字の試験範囲が伝えられるだけで、学校で漢字について教えてくれることはないでしょう。
そのため、小学6年生のうちに漢字の勉強を自分でする習慣をつけると効果的です。
上記のような漢字ドリルでも構いませんし、もしくは漢検にチャレンジしても良いでしょう。
漢検については「漢検を持っていると中学受験・高校受験は有利になるの?」にまとめてみました。
読書もおすすめ
小学6年生のうちに「読書」をしておくことも効果的です。
- 文章を読むスピードが早くなる
- 語彙力が高まる
中学生になると、小学生よりも文章の内容が難しくなります。
読むのに時間がかかってしまうことでしょう。
また、内容を把握するのも難しくなることでしょう。
そのため、小学6年生のうちに読書をしておくことをおすすめします。
しかし、最初から難しい本や名作といわれる本を無理やり読ませるのは逆効果です。
読みたいと思った本を読んでもらうことにより、読書好きになってもらった方が効果的です。
お子様が興味を持った本を買ってあげ、読ませるようにすると良いでしょう。
小学6年生であれば、中学受験に出題されるような本を読んでみると、主人公が同年代で楽しかったりするかもしれません。
- 筑駒で出題されています
- 慶應義塾普通部で出題されています
- 開成で出題されています
- 海城で出題されています
まとめ
小学6年生のうちに中学準備をしておくことで、余裕を持って中学校生活をスタートすることが出来ます。
中学準備のために、大手進学塾の「中学準備講座」に参加したり、「スタディサプリ 中学講座」を受講したりする方が多くいます。
準備をする科目としては、「数学・英語」がおすすめです。
「数学・英語」をメインに「国語」を少ししておくと、中学生になってから苦労することは少なくなると思います。
高校受験は、ほぼ全ての人がすることになるので、中学1年生のうちからしっかり準備をしていくようにしましょう。
その準備を小学6年生の後半から始めると効果的だと考えます。
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