難関高校を志望している中学3年生は、家庭教師の先生に「数学」を指導してもらことが多いと思います。
私が担当した中学3年生の9割は、数学の指導を希望されていました。
公立高校を志望している場合は、内申点を上げるため学校の教科書やワークの対策が重要となってきます。
しかし、難関高校(私立)の場合は、内申点よりも当日の試験の結果が重要になってきますので、教科書などではなく、難易度の高い問題を指導してもらう必要があります。
この記事では、具体的なテキストの紹介もしていきます。
それでは、どんな指導をしてもらえば良いか見ていきましょう。
目次
難関高校の数学の入試問題
まず、難関高校の数学の入試問題について確認をしておきましょう。
大問1:計算問題
大問2:小問集合
大問3〜:関数・平面図形・立体図形・確率
大まかに確認すると上記の内容となります。
計算問題といっても簡単な計算ではなく、複雑な因数分解など練習をしておかないと解けない問題が出題されます。
小問集合でも、整数に関数問題など、難しい内容の出題が多くなっています。
その後の大問は各2〜3問の小問からなっており、(1)は比較的簡単に解けるかもしれませんが、(2)以降で苦戦が予想されます。
少なくとも学校の授業で習った内容だけで合格点を取るのは難しいと思います。
そのため、塾などでは学校の授業以上の内容を普通に教えており、更に特別クラスを設置し、高度な問題に対応出来る練習をしています。
家庭教師の先生に指導してもらう場合も、レベルが合ったテキストを使って指導してもらうようにしましょう。
数学のテキスト
難関高校を目指す中学3年生が、家庭教師の先生に教えてもらう科目として一番多いのが数学ではないでしょうか。
私が担当した中学3年生のほとんどは、数学の指導でした。
では、数学を教えてもらう時に使うテキストはどうすれば良いのでしょうか?
塾に通っている人の場合、塾で使っているテキストの分からなかった問題を教えてもらうという方法があります。
ただ、塾で使っているテキストの分からなかった問題は、塾で質問をすれば良いでしょう。
そこで、家庭教師の先生に教えてもらうためのテキストを別途準備することをおすすめします。
市販のテキストであれば、それほど高くありません。
もし余裕があれば先生の分も準備しておくと、質問がしやすくなると思います。
契約内容に含まれていないケースが多いですが、家庭教師の先生に直接メールなどで質問しても良いか確認してみるのも手です。
難関高校を目指す場合、時期により使うテキストを変えることが重要ですので、おすすめテキストを紹介したいと思います。
中学3年生の夏休みまでに
中学3年生の夏休みまでに、数学の解き方をマスターしておくことが大切です。
ここでいう解き方というのは、計算の仕方などではなく、公式を使った高度な解き方のことをいいます。
中学校でも基本的な公式は習いますが、難関高校で出題される問題には太刀打ちできないレベルです。
そのため、特殊な解法を身につける必要があります。
中には高校で習う公式もありますが、難関高校を受験してくる生徒はみんな覚えています。
夏休みまでに特殊な解法を身につけるようにしましょう。
おすすめのテキストは「進学塾プロ講師が教える高校入試 数学 瞬解60」です。
難関高校受験に向けた市販の教材では一番だと思います。
全て解説が付いていますので、一人でも進めることが出来ると思いますが、家庭教師の先生と確認しながら進めると更に効果的です。
たとえば、覚えた解法が使える形と使えない形があったりするので、どういう時に使えばいいのか教えてもらうとミスが減ります。
夏休みまでに60の解法を使いこさせるようにしておきましょう。
中学3年生の夏以降
中学3年生の夏休みまでに特殊な解法を覚えたら、夏以降は実践練習をして得点力を身につけていくことが大切です。
解法を覚えただけでは、なかなか一人で問題が解けないと思います。
最初は全く解き方が分からず苦労することでしょう。
家庭教師の先生にヒントをもらったりして、少しずつ解けるようにしていく必要があります。
実践練習をするためのテキストとして「Highスタンダード演習 2020年 05 月号 [雑誌]: 高校への数学 増刊」がおすすめです。
毎月発行される「高校への数学」の増刊号となりますが、数量分野から図形分野まで良問が沢山出ています。
ほとんどの問題が実際の入試問題ですので、レベルとしても間違いありません。
志望校の過去問に取り掛かる前に、一通り終わらせておくと良いでしょう。
また、一度だけでなく二周目、三周目と繰り返すことで実力が付きます。
初めてやる際は家庭教師の先生と一緒にやったり、宿題としてやっておき分からなかった問題を質問するようにしましょう。
過去問の対策
2学期になったら志望校の過去問に取り掛かりましょう。
各学校の過去問は「東京学参」と「声の教育社
」から発売されています。
もちろん問題自体は同じなので、自分が使いやすいと思う方を購入すれば大丈夫です。
今までの経験では「声の教育社」の過去問を使っている人の方が多かったです。
さて、過去問を家庭教師の先生にどう指導してもらうかについて考えてみましょう。
その前に、受験する学校の過去問をいつ解いていくかの計画を立てて下さい。
もちろん計画ですので、若干のずれが出てくると思いますが、大まかな計画だけは立てておくようにしましょう。
最後に焦ることがないように、準備をしておくことが大切です。
入試問題の試験時間は50〜60分となっています。
そのため、家庭教師の先生が来てから始めたのでは、指導時間内で問題を解くだけで終わってしまいます。
そこで、過去問は宿題として解いておき、自己採点まで終わらせておくようにしましょう。
自己採点をした時に、解説を見ても分からなかった問題をピックアップし、家庭教師の先生に教えてもらうようにすると効率的です。
出来れば、前週に宿題として何年度のどの学校の過去問をやっておくか決めておくと、先生も準備が出来るのでスムーズに指導してもらうことが出来るようになります。
- 事前に大まかな計画を立てておく
- 過去問は宿題として解いておく
- 自己採点をして分からなかった問題をピックアップ
- 前週にどの過去問をやるか伝えておく
まとめ
時期により扱うテキストが違ってきます。
まずは特殊な解法を覚えることが重要です。
次に、覚えた解法を使いこなすため、多くの問題に取り組むようにしましょう。
その際、一度解いて終わりではなく、二回目、三回目と繰り返し練習することが大切です。
最後に、志望校の過去問に取り組んでいきましょう。
時間を決めて解いていき、自己採点をしてみて下さい。
自己採点をして分からなかった問題を家庭教師の先生に教わるようにするのが効率的です。
難関高校の数学の入試問題で合格点が取れるよう、計画を立てて1年間を過ごすようにしましょう。
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